ミシェル・ブラスのおいしい秘密、世界一のシェフと洞爺の大地
- 2016.03.31
- 美味しいこだわり
”ウイスキーはお好きですか?” ニッカウヰスキー創業者の竹鶴政孝の生涯を描いた連続テレビ小説「マッサン」を見て、ウイスキーは飲めないけど、ウイスキーのファンになりました。という方もいらっしゃるのではないでしょうか。
ジャパニーズウイスキーの、3銘柄が世界最高賞に輝きました。
ジャパニーズウイスキーは初開催から常に世界最高賞を受賞し、世界5大ウイスキーの1つでもあり、スコットランドに次ぐ受賞率となっています。「竹鶴17年ピュアモルト」においては通算4度目の受賞となっています。
今回は世界的に注目が集まるジャパニーズウイスキーの中でも、最高賞を4度受賞した「竹鶴17年ピュアモルト ニッカウヰスキー」の旅となる、北海道で造られているウイスキーにスポットをあて、その人気と魅力についてご紹介したいと思います。
■独特の香り、複雑な味わい、大人の雰囲気を引き立てるウイスキーは高価なものもありますが、一杯一杯お手頃価格で楽しめるというのも魅力の一つではないでしょうか。
ウイスキーは熟成させた年数に応じて価格が変わってきます。12年より17年、17年より25年と、年数が上がるにつれ価格も高くなりますが、年数が高い方が美味しいかというと、そうではありません。
ウイスキーは年数が上がるほど角が取れ丸みが増してきますが、個性は様々。その個性の中から自分の舌にあうウイスキーを見つけるのも楽しみ方の一つです。
■ウイスキーを飲みたい気分ってありませんか。
ウイスキーは大人の雰囲気を楽しむことができるお酒です。お酒はその味わいや香りも大切ですが、雰囲気もとっても重要です。カップルでお洒落な感じで飲むのも素敵ですが、一人でゆっくりとした時間を楽しむことができるのもウイスキーの魅力ですね。
大人気のジャパニーズウイスキー。
ここからは「ワールド・ウイスキー・アワードで最高賞を受賞した「竹鶴17年ピュアモルト ニッカウヰスキー」の「余市蒸溜所」と、2013年に始動したばかりにもかかわらず、世界に誇れるウイスキーと話題となっている、北海道の東側にある雄大な大自然が広がる小さな町の「厚岸蒸溜所」など、北海道になぜウイスキーの蒸溜所があるのか?という秘密にせまりたいと思います。
その前に、ウイスキーの基本について少しお話します。
■スコッチ
ウイスキーの一種で、スコットランドでつくられたものです。 スコットランドで造られているウイスキーが全てスコッチというわけではありません。オークの木を使った樽で熟成保管するなど、厳密な基準を満たさないとスコッチと名乗ることはできません。
■バーボン
ウイスキーの一種で、アメリカのケンタッキー州バーボン郡で造られたことからバーボンと呼ばれています。アメリカ合衆国ケンタッキー州を中心に造られています。
アイルランドと並んでウイスキーの聖地と言われているスコットランド。そして日本のスコットランドと称されている聖地が北海道余市町にあるニッカウヰスキー「余市蒸溜所」です。
ニッカウヰスキーの創業者・竹鶴政孝氏が余市を創業地に選んだ理由は、気候が似ているということもありますが、ウイスキーのスモーキーな独特の香りを生み出す燃料である「ピート(泥炭)」の入手しやすさもあったようです。
美味しいウイスキーを造るには冷涼で湿潤な気候と一定の寒暖差が必要です。北海道は美味しいウイスキーを造るうえで最適な土地といえます。ウイスキー造りに恵まれた環境の中、世界に認められるジャパニーズウイスキーは誕生しています。
日本で最も有名なウイスキーと言っても過言ではないニッカウヰスキー。その原点は北海道、余市にあります。余市には、ウイスキーの仕込み水に使われる余市川の清流や、ウイスキーの香り付けに欠かせない石狩平野から採掘されるピートなど様々な自然環境が揃っていました。
こうした恵まれた環境で造られたウイスキーは、更に職人の手によって蒸溜されていきます。それは、創業から続く石炭直火蒸溜という世界的に見ても数少ない製法によるもので、力強いニッカらしい重厚な味わいを生むためには必要不可欠です。また、石狩の海から吹き込む湿潤な潮風は、ウイスキーに円熟味を与えながら絶妙なバランスで熟成を促し伝統の味を造り上げます。
ニッカウヰスキー「余市蒸溜所」では、知れば知るほどに面白いニッカウヰスキーの歴史について学ぶことができます。ウイスキーの細かな製法、竹鶴政孝の歴史、マッサンのロケ地についてなど、ご家族で楽しむことができる余市の観光スポットです。見学の後は、ウイスキーの試飲やジンギスカンもお楽しみいただけます。
札幌や新千歳空港から車で余市町に行くルートには、小樽まで高速道路を利用して「海の景色」を楽しむコース(国道5号線)そして、「フルーツ街道」を走るコース(道道956号)があります。長閑な景色に癒されながら爽快ドライブをお楽しみください。
北海道には、期待の高まるもう一つの蒸溜所があります。それは2018年2月に待望のノンピートモルト原酒の初出荷を迎えた「厚岸蒸溜所」です。ここ厚岸蒸溜所は、“スコットランドの伝統的製法でアイラモルトのようなウイスキーを造りたい”という思いから環境や、設備に独自のこだわりをみせている蒸溜所です。
海霧が発生しやすい湿潤な空気と夏も涼しい気候というウイスキー造りには欠かせない恵まれた自然環境に加え、アイラ島のウイスキー造り同様、ピート層を通った水を仕込み水に用いて熟成を行っています。目標は“スコットランドの伝統的製法と、厚岸らしい風味の融合”。厚岸湾の直ぐ側にある熟成庫は、潮風がウイスキーにいい影響を与えることが期待されています。
「厚岸 NEW BORN FOUNDATIONS」は、2018年2月に発売された物を含め、2019年8月までにシリーズとして計4回発売される予定です。一足早く厚岸の“今“を知りジャパニーズウイスキーの”未来“へ心を焦がしてみてはいかがでしょうか?
ジャパニーズウイスキーの人気、北海道産のウイスキーの魅力はいかがでしたか?
美味しいと感じるウイスキーを楽しむには、美味しいと感じられる空間や雰囲気がとても重要ですね。
お洒落な内装、重厚なカウンター、耳を和ませる音楽、信頼のおけるバーテンダー、光輝くクリスタルグラス、琥珀色に輝くウイスキー。
ウイスキーだからこその空間・雰囲気を楽しめるのがバーです。
「ザ・ウィンザーホテル洞爺リゾート&スパ」には、リゾートの夜を締めくくる大人のメインバー「ウィンザーポロバー」があります。
定番の「シングルモルト余市」。余市蒸溜所限定、ヴァニラを連想させる芳醇で甘い香りの「ウッディ&ヴァニラ」、余市の潮風を感じるスモーキーな味わいの「ピーティ&ソルティ」。宮城峡蒸溜所の「 シングルカフェグレーン」など、様々な蒸溜所限定ウイスキーを楽しむことができます。
また、相性の良いシガーも常備してありますのでウイスキーを片手に紫煙を燻らせながら、大切な人と旅の思い出を振り返り、非日常を彩るゆったりとした雰囲気に酔いしれてみてはいかがでしょうか。
今回ご紹介してきたウイスキーは、ジャパニーズウイスキーブームによって品薄なものや、蒸溜所限定販売など、個人ではなかなか手に入らないウイスキーもあります。人気の「白州12年」「響17年」は販売休止が発表されており、益々入手困難な状況となっております。
知れば知るほど飲みたくなるジャパニーズウイスキー。ロック、ストレート、ハイボール、カクテル等々、飲み方は様々です。迷った場合は、バーテンダーに訊ねてみてはいかがでしょうか。とっておきの一杯に出会えるかもしれません。
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